母の死とゴールデンウイーク星見会

 

4月16日に母が亡くなった。90歳であった。

死因は老衰。戦争を生き抜いて、高度経済成長期も経験して、認知症であったが大病も無く老人施設での最後となった。

幸せな一生であった気がする。

身近な人が去っていく中で、次は自分かなと思い、毎日を楽しく・大切に生きていこうと思ったりした。

さて、今年の春の星見会1回目はゴールデンウイーク最終の土日ということで、月まわりも良く、星見会の前に別の宿に前乗り宿泊することにした。

くしくも母の忌引(8連休)とゴールデンウイーク(10連休)が連続して18連休となっていた。

宿泊場所としては、以前から気になっていたマナスル山荘天文館(以下マナスル)に新しいキャビンが出来たという事で、そこに宿泊することにした。

マナスルには2泊することにし星見会と合わせて八ヶ岳近辺に計3泊4日した。

まあ3泊もすれば1晩ぐらいは晴れるだろう思っていたが、まさか、あんなことになるとは。。。。。

 

母の葬式も無事終わり、ゴールデンウイークに突入。

今は18連休でもリモートワークで最低限の仕事は出来るので長期連休を気にせず休める(働き方改革!)。

ゴールデンウイーク前半はあまり天気が良くなく、後半の天気も心配された。

5月5日(木)こどもの日、車に沢山の天文機材と3泊分の荷物を一杯積んで、川崎の自宅を10時頃出発。

ゴールデンウイークど真ん中でもあるので大渋滞を覚悟して中央高速を八ヶ岳に向ったが拍子抜けする程渋滞もなく13時前には小淵沢ICを降りる。

入笠山はほとんどのシーズンマイカーは入山規制で通行禁止であるが、山頂の宿泊者は通行可能である。

長いワインディングロードを上り、マナスルに到着。エンジンが途中で焦げ臭くなり少し焦った。

オーナーさんと挨拶をしてチェックイン。オーナーさんとはFaceBook友達であったが、この日初めてご本人に会った。

想像通りの気さくな方であった。

キャビンは天文館本館の横に最近出来たらしく、なかなか綺麗な建物である。

ベッドが2つなので2人用となる。

インテリアは星型グッズで統一されている(カワイイ!)。

車を横付け出来るので、機材が多い身としては大変ありがたい。

キャビン内には大型TV(モニター)がありノートPCを持参したので、モニターに接続して大画面でPC画面を見ることができた。

撮影した星空写真のチェックに非常に重宝した。

もちろんWi-Fiも無料で使える。ちなみにTV番組は長野のテレビ番組。長野に4年間赴任していた身としては懐かしかった。

到着してさっそく近辺をロケ班。キャビンにはベランダがあるが、視野がそれ程広くないのでそこで撮影という感じではなかった。

とは言え、星空広場へは徒歩30秒。西と南の視界が開けている。南は少し低空に電線がかかるので注意。入笠花畑は、北と東の視界が開けている。

撮影する場所には事欠かない。

キャビンには水回り(トイレ・洗面台)は無いので天文館本館の施設を使う。

お風呂は、歩いてすぐの紅葉館と言う別の建物で温泉ではなく普通の大型の家族風呂であった。

トイレは天文館新館にはあるが、外に公衆トイレもあるのでそちらを主に使った。

夜中も使用可能でしたので非常に便利(真夜中に宿のトイレを使うと音が気になりますので)。

キャンプをする宿泊者の方も多いらしく、室内での通常の夕食は齋藤家の2人のみであった。

山の上だが普通に美味しい食事であった。

マナスル山荘新館のホームページでリアルタイムのライブカメラが見られるので、キャビン内に居ても、星空の様子がわかるので便利。

1日目、三日月が少し出ているので、様子をみながら撮影の準備をする。私はご辞退させて頂きましたが、宿泊者向け星空観望会もあるようであった。

ゴールデンウイークとはいえ、まだまだ夜は寒く、オーナーが湯たんぽを用意してくれた。

やはり5月は夜半から天の川が東から昇ってくるので、地上の景色と天の川を撮影するにはベストな時期だ。

静止画撮影1台とタイムラプス2台を設置。

山頂であり、余計な車も来ないので、空が暗く、同じ八ヶ岳山麓でも少年自然の家より星の見える数が多く感じた。天の川もはっきり見えた。

 

入笠花畑で写真を撮り続けた。キャビンに戻って撮影した写真を確認し、朝方前には就寝した。

キャビンだと、寝る人と起きて撮影する人が共存できるので便利であった。

間もなく7時に起きて朝食を頂いた。マナスルでの2日目の中日は、湿原やゴンドラ到着駅の展望台まで歩いて散策した。

大学生時代やはり天文部だったが同じ場所で記念撮影をしていた。40年ぶり!一番左が私。髪の毛ふさふさ!

昼間はゆっくりして夕食後すぐ仮眠して夜半12時に起床。キャビンを出るとこの日も星が満天に輝いていた。

昼間の散策時に確認しておいた八ヶ岳が見える展望台で撮影。

東京方面の光が雲に反射したが、アーチ状の天の川もばっちり撮影でき、幻想的な写真になった。

その後キャビンに戻り、星空広場で、山に沈む天の川を撮影。

明け方、4惑星の競演や流星群を楽しんだ。マナスルのドームと惑星。

左から金星・木星・火星・土星。見えないが天王星もある。

結局2晩で100枚上の星空写真が撮影出来て、取れ高「一杯」という感じであった。ラッキー!

ただ、タイムラプスの撮影はあまり上手く行かなかった。どうやらSDメモリの書き込みスピードが間に合わず、途中で撮影が止まってしまったらしい。

自宅では1台でしか撮影しないので書き込み速度90MB/秒のSDメモリを常に使用したが、

今回は3台同時に撮影したので残りの2台のSDメモリは書き込みスピードの遅い普段使いのメモリを使用していた。

XQDメモリを使う手もあるがちょっと一般的にではないので二の足を踏んでしまった。

やはり現場では色々トラブルが起こる。反省!

さらに露対策をしていなかったので夜半は露でびっしょり。ただ機材は問題なく動作していた。凄い!

 

この時、撮影した写真から50周年の写真展の作品を応募することにした。

 

この日も睡眠2時間ぐらいで、宿で朝食を頂き、清算後(後払い)オーナーさんに二人の写真を撮影して頂き山を下山。

疲れた体を癒すために、道の駅信州蔦木宿の温泉に立ち寄った。4〜5時間温泉三昧。続いてTAGの星見会に参加した。

この日の晩も、夕食後すぐ寝て夜半に起床。夕方はドン曇りであったが、やはり晴れになった。

3夜連続の晴れだと、睡眠不足で体力が持たない。嬉しい悲鳴だ。3夜連続して晴れるのも非常に珍しい。

 八ヶ岳で天の川三昧の星見であった。

 

齋藤直樹ホームページ

 

(注意)マナスル山荘天文館はマナスル山荘が運営するマナスル山荘本館とは全く別の施設です。