2021 in白馬

 

 数年前から働き方改革?ということで、一斉お盆夏休みの制度が無くなり、7月から9月の間に、

各個人で1週間夏休みを取る方法になりました。

とは言え、やはりお盆に夏休みを取る人が多く、我が上司の部長もお盆に夏休みを取ることになりました。

お盆でも業務は通常営業ですので、部長補佐「的」な立場の私はお盆を休めず、夏の終わりに夏休みを取ることにしました。

ワクチン接種2回目がお盆直前ということで、8月終わりの方がむしろ都合が良かったです。

 

 最近「グランピング(Glamping」という宿泊方法があるということをテレビで知り、初めて予約してみました。

ちょっと高級なテント生活・良いとこ取りの自然体験と思って頂ければと思います。

テント生活なら天体撮影も便利だし、密が避けられると思いました。

ただ、なんと2人で1泊18万と海外旅行並みのお値段でした。

ここ2年、星見会以外には旅行に出ていなく、今回は思い切って予約することにしました。

この値段だと、さすがに連泊は出来ないので、1泊目は近くの白馬ハイランドホテルに宿泊することにしました。

こちらは1泊一人1万円とリーズナブル?!

こちらのホテルでは天体観測会があり、以前「長野天文スタンプラリー」

アクセスポイントとなっていたホテルであり天体観測には好意的なホテルです。

3つの温泉があり、露天風呂の景色が良く、なかなかの名湯であり、体を休めるには最高でした。

お部屋(4階403号室)からも北アルプスの景色が良いので、簡単な撮影もできます。

丁度ジャンプ台が目の前に見られるロケーションとなります。

食事は朝・晩ともバイキング形式でした。

なか日は、あまり混雑した観光施設に行かないように心がけていたので、

近所の長野オリンピックジャンプ台に行ってみました。

あの長野オリンピックで日本が団体で金メダルを取った会場です。

とても大きくてビックリしました。観光客は我々二人しか居ませんでした。

コロナ対策で、施設(ジャンプ台)に入ることは出来ませんでした。

長野は、緊急事態宣言もマンボウも発令されていませんが、東京以上に感染対策をしっかりしている感じでした。

 

2日目はグランピングの「Snow Peak FIELD SUITE HAKUBA KITAONE KOGEN」に宿泊。

13時過ぎ、山麓の専用駐車場から、専用の送迎車が出発します。

車は麓の駐車場に置いていきますが、監視カメラで常時監視していただけるとのことでした。

重い天文機材も荷物もお迎えの運転手さんに全部運んで頂けます。楽ちん楽ちん!

宿まで一般車の通行は可能ですが、林道でかなり狭いので(対面通行)、

一般人は自分の車では行かない方がよいとのことでした。

希望すれば長野駅からの送迎もして頂けるとのことでした。

お客は我々夫婦を含めて、3組6人のみで、従業員が20名?

近くいたので、客より従業員の方が多いという驚きの感じでした。

専任のコンシェルジュも付き、至れり尽くせりの感じでした。

山の上のテントですが、ベッドはもちろん、冷蔵庫・金庫なんでもあります。

お風呂もトイレもテントの外にありましたが、トイレは我々専用のトイレでした。

お風呂は温泉です。TVは無いので静かに時間の流れを感じることが出来ました。

コンシェルジュに天体写真が撮影したいと言っておくと、いろいろ時間調整までしてくれました。

8月とはいえ、山の上は結構寒かったです。

これだけの自然の中で長野だと、熊の出没が気になるところですが(後ろに熊が・・・)、

テントの周りは、電気さくに囲われているので、安心でした。

 宿泊するテントは全部で8つあります。2人用や3・4人用がある感じです。

今回は奥の赤丸印の7番テントでした(2人用)。

 ここは山の上で本格的イタリア料理のコースが食べられるのが売りらしいです。

アペリフでつかみ取りの魚をすぐに頂けました。ちょっと可愛そう!

長野県の食材が使われ、地産地消を楽しむコースとなっていました。

メインは信州牛のステーキ!

16時から食事が始まり、夕食のコースが終わるのが20時過ぎになりました。

食事の量は、わがまま言ってスモールサイズにして頂きましたがそれでも満腹でした。

ノンアルコールの対応も万全でした。

食事の時間を考えると、予約の時期は上弦の月の方が良いかもしれません。

(食事の時間中は月明かりがあるという意味)

 

ちなみに、滞在中は、お酒もドリンクもソフトクリームもすべて無料で飲み放題でした。

 

夕食後は風呂に入り、その後は、焚き火バーで焚き火を見ながらくつろげました。

専任の焚き火職人が、専用の焚き火を燃やしてくれるので安心でした。

最近YouTubeなどでも、焚き火の動画が流行っているようですが、

本物の焚き火はかなり煙臭く、風が吹くとむせて大変でした。

敷地内は結構広く、テントや施設の間を歩くと10分ぐらいかかるので、

移動はすべてバギーか車で送迎されました。他の宿泊者と出会うことは、ほとんどありませんでした。

 撮影のロケーションとしては、西は北アルプスになり、北と東の視界はかなり開けていました。

今回は雨で見られなかったのですが、朝ご来光が綺麗に拝めるらしいです。

山の上なので、街灯は無く、街の光害も全くなかったです。

テントの室内灯の明かりはありますが、景色の良いアクセントになりました。

星空は、23時過ぎに、雲の切れ間から白鳥座や天の川を見ることが何とか出来ましたが、

撮影にまでは及ばず、1時過ぎには雨が降り出して終了になりました。

テント脇のデッキでの観望では、急な天候の変化に即応できるので便利でした。

テントでの宿泊は虫が多いのですが、ベッドのまわりに虫よけテントがあり安心して眠れました。

敷き電気毛布とふかふかの羽根布団で暖かかったです。

石油ストーブが自宅のトヨトミレインボーストーブと同じタイプのもので安心して使えました。

 

次の朝は、テントに叩き付ける雨音で目を覚ましました。

結構激しい雨音でしたので「崖崩れでもおきないか?」と心配しましたが、テントを出ると普通の雨でした。

テントの中の雨音はかなり増強されるのだなと感じました。

朝食は雨だったのでテント内での朝食になりました。

焼きたてのパンとか手作りの本格的ミネストローネスープとか、なかなか豪華な朝食でした。

今回は雨で見送りましたが、またの機会にはまわりの散策もしてみたいです。

下山の便も、10時頃の便と14時頃の便(次の人を迎えに行く便?)があり

14時頃までは山の上で散策は可能だそうです。

お昼のお弁当を頂き10時には山麓の駐車場まで送迎して頂き、

その後、雨の中、中央高速で帰途に付きました。

この地域は冬には雪が多くスキー場になるので、

この宿は閉鎖されるとのことでした(11月以降)。

テント自体も一旦撤去されるそうです。

コロナ禍でも安心して宿泊できる宿として、

来年、また満天の星空を期待して訪れたいと思いました。

斉藤直樹ホームページ