天文ガイド2009年8月号に紹介されました!
日食現場の話題あれこれ・・・なお内容は個人の感想です。
皆既日食の現場に行けば、当然、天文ファンの集まりかと思いきや「皆既日食ファン」ばかりで「天文ファン」はほとんどいないのが現状です。
会話の中で「大きな彗星とか来るといいですね」みたな話をしても全くの無反応です。
皆さん「これで5勝4敗」とかいう話で(見えると勝ち・見られないと負けということ)2〜3回行っただけで、
見られる見られない、など初心者も初心者という感じ。
トルコの時は30人ぐらいのツアーで、写真を本格的に撮影しているのは5人程度でした。
ツアー側がせっかく撮影場所を確保してくれていましたが、がらがらの状態でした。
参加者の半分ぐらいの人が皆既のスケッチをしていました。
目で見るのが一番ということですかね〜。
まだ部分日食が継続していても皆既が終わると、みな食事へ行ってしまいました・・・
「皆既継続時間が長い」=「良い日食」という価値観が一般ですが、まあ、確かに長い方が何をするにもチャンスが多くていいです。
しかし、費用対効果?を考えると、別にそれ程長さにこだわる必要もないかもしれません。
皆既日食で、すばらしいのは皆既中のコロナというより、やはりダイヤモンドリングの瞬間です。
ダイヤモンドリングは一瞬(4〜5秒)ですので皆既の継続時間とは直接関係ないですので。
皆既継続時間は3分あれば色々な事が結構出来ます。
ほら、カップラーメン出きるのを3分待っている間にも意外と色々な事が出来るでしょ!
皆既が見られるどうかは、天候に左右されます。
砂漠での観測なら100%見られると思いますが、通常はなかなかそういきません。
しかし、よく勘違いされるのは晴天確率イコール皆既日食を見られる確率ではありません。
皆既の時に太陽の有る場所に雲が有るか無いかです。ハワイ日食では、皆既以外は晴れていましたが、その時だけ曇りました。
まあ雨が降っていたら、元もこもないですがね。現場では当日、晴天率の良い所に右へ・左へ大移動します。
私のいままでの経験では、宿が皆既帯なら「迷ったら宿で見ろ」です。
移動リスク・忘れ物リスクが無いです。
ただ、宿の回りの景色が悪い場合は移動した方がいいですが。
通常のマスコミ(TVや大手新聞)では、必ず「何十年ぶり」とか「次は何十年後」とか稀少感をあおりますが、
みなさんご存知のように皆既日食は全世界に目を向ければ、1年に1回か2年に1回起きているもの。
ツアーも毎年のようにあります。日本国内での拘りがあるものの、今回何十万もかけるのはどうか?という気もしますが・・
中国も昨年の中国奥地の方が中国らしくてよかった気がしますが。
まあ天文界では一種の“お祭り”ですから。祭りには参加しないとね。
撮影組みはいろいろ機材が心配になるもの。どんな撮影をしていいか迷います。
皆既の拡大写真はだれもしたいですが、だれが撮影しても同じよう?
中途半端な機材を用意するなら、周囲の景色を意識して撮影するのが後々良いと思います。
となると「一眼デジカメ・望遠レンズ・赤道儀・NDフィルター」などの機材は無理に準備するのは不必要かな?
しかし、この不景気解消には、機材をバンバンみなさんに購入して貰わないといけないので、雑誌も書く書く機材購入紹介。。。。